WordPressをインストールした後、すぐに記事を書き始めたい気持ちは誰しもあるでしょう。しかし、初期設定を後回しにすると、セキュリティのリスクやSEOで不利な状況に陥る可能性があります。本記事では、初心者の方でも迷わず実践できる「必ずやるべき初期設定10項目」を徹底解説します。この記事を参考に、スタートから安全かつ効率的なWordPress運営を始めましょう。
なぜWordPress初期設定が重要なのか
WordPressは自由度が高い反面、初期状態ではセキュリティやSEOに最適化されていません。そのため、必要な設定を怠ると、不正アクセスやスパム被害に遭いやすくなり、検索エンジンからの評価も下がる恐れがあります。逆に、初期設定をしっかり整えることで、安全性を高めつつSEO効果を最大化できます。また、管理画面や投稿の利便性を向上させることで、記事執筆やサイト更新の効率も格段に良くなります。
WordPress初期設定で必ずやるべき10項目
1. サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
まず行うべきは、サイトの基本情報である「サイトタイトル」と「キャッチフレーズ」の設定です。これらは検索結果やブラウザタブに表示され、訪問者にサイトのテーマを伝える重要な要素です。デフォルトのままではSEO的に不利になるため、自分のサイト内容に沿ったわかりやすいタイトルを付けましょう。キャッチフレーズは不要であれば削除しても問題ありません。設定は「設定」→「一般」から簡単に行えます。
2. 一般設定(タイムゾーン・言語・日付形式)の調整
次に確認すべきは「一般設定」です。特にタイムゾーンを日本時間に合わせておくことは重要で、記事の公開時間や予約投稿が正しく反映されます。また、日付形式や時間形式も、読み手にわかりやすいスタイルに設定しておくとよいでしょう。言語設定も日本語にしておくことで、管理画面の操作性が高まり、初心者でも迷わずに運営できます。この初期段階で環境を整えることで、今後の運営がスムーズになります。
3. パーマリンクの設定(SEOに強いURL構造へ変更)
WordPressをインストールすると、デフォルトでは記事URLに「?p=123」といった形式が使われます。これはSEO的に不利であり、ユーザーにも内容が伝わりにくい構造です。そこで必ず「パーマリンク設定」を「投稿名」に変更しましょう。これによりURLに記事タイトルが含まれ、検索エンジンが内容を理解しやすくなります。また、記事ごとにカスタムURLを設定することで、SEO効果をさらに高めることが可能です。
4. SSL化(https化)の確認と強制リダイレクト
セキュリティを高めるために必須なのが「SSL化」です。SSL化によりURLが「http」から「https」になり、通信が暗号化されます。これにより個人情報漏洩のリスクを下げられるだけでなく、GoogleのSEO評価も向上します。サーバーによっては無料のSSL証明書が提供されているため、管理画面から簡単に設定可能です。さらに「Really Simple SSL」などのプラグインを利用してリダイレクトを強制すると、確実にhttps化が適用されます。
5. 管理者ユーザー名とログインURLのセキュリティ強化
WordPressのセキュリティを守るには、管理者アカウントの設定が重要です。初期状態では「admin」など予測されやすいユーザー名が使われがちですが、これを放置すると不正ログインのリスクが高まります。必ずユニークなユーザー名を設定し、強力なパスワードを組み合わせましょう。また、「WPS Hide Login」などのプラグインを利用してログインURLを変更することで、攻撃を未然に防ぐことが可能です。
6. コメント機能の設定(スパム対策含む)
WordPressはデフォルトでコメント機能が有効ですが、そのままではスパムコメントが大量に届く可能性があります。不要な場合はコメントを無効化し、必要な場合は「承認制」を導入することをおすすめします。また、「Akismet Anti-Spam」などのスパム対策プラグインを導入すれば、迷惑コメントを自動的にフィルタリングできます。読者との交流を目的とするなら適切に運用し、不要であればリスク回避のために無効化してしまうのも有効です。
7. メディア設定の最適化(画像サイズ・圧縮プラグイン導入)
画像を多用するブログでは、メディア設定を最適化することが欠かせません。初期設定では複数の画像サイズが自動生成されますが、不必要なサイズは削除しておくとサーバー容量を節約できます。また、「EWWW Image Optimizer」や「Smush」などのプラグインを使えば、画像を自動で圧縮して軽量化できます。これによりページ表示速度が向上し、SEO評価やユーザー体験が改善されるため、画像運用の基盤作りは必須です。
8. 必須プラグインの導入(SEO・セキュリティ・キャッシュ)
WordPressを快適に運営するためには、いくつかの必須プラグインを導入しておく必要があります。代表的なものはSEO対策用の「Yoast SEO」や「Rank Math」、セキュリティ強化の「Wordfence」、サイト高速化の「WP Rocket」や「LiteSpeed Cache」などです。これらを導入することで、検索順位の改善や不正アクセス対策、表示速度の向上が実現できます。ただし、プラグインの入れすぎは不具合の原因になるため厳選が重要です。
9. ウィジェット・メニューの初期整理
WordPressをインストールした直後は、デフォルトで多くのウィジェットや不要なメニュー項目が設定されています。これらを整理せずに放置すると、訪問者にとって見づらく、使い勝手の悪いサイトになってしまいます。不要なウィジェットは削除し、メニューには必要なページ(トップ・ブログ・お問い合わせなど)を設定しましょう。ナビゲーションが整理されたサイトはユーザーの滞在時間を伸ばし、SEOにも好影響を与えます。
10. バックアップと更新設定の確認
最後に必ず行いたいのが「バックアップ」と「更新設定」です。WordPressやプラグインは定期的にアップデートが行われますが、更新の際に不具合が発生する可能性もあります。そのため、「UpdraftPlus」などのバックアッププラグインを導入し、定期的にデータを保存しておくことが重要です。また、更新を自動化しておけば、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。安心して運営を続けるための最終ステップといえるでしょう。
初期設定を効率よく進めるコツ
WordPressの初期設定は項目が多いため、一気に進めようとすると混乱しがちです。効率的に進めるためには、チェックリストを作成して一つずつ確実に設定することがポイントです。また、関連する設定(例:セキュリティ関連やSEO関連)をまとめて行うと手間が省けます。初心者の方は推奨されるプラグインや設定を参考にしながら、自分のサイトに合った形で導入するとスムーズに運営を始められます。
まとめ
WordPressの初期設定は、サイトの安全性・SEO・使いやすさを大きく左右する重要なステップです。本記事で紹介した10項目を順番に実施すれば、初心者でも安心して運営を開始できます。最初に手間をかけることで、後々のトラブルや作業効率低下を防げるのが大きなメリットです。この記事を参考に、初期段階からしっかりと土台を築き、長期的に成果の出るブログ運営を目指しましょう。